赤字黒太字共に専門課程試験頻出ですが、テスト直前は赤字部分の抜け漏れを必ずチェックしてください。

4.保険金の変動の仕組み

(1)積立金の変動

積立金は、特別勘定の運用実績により毎日変動する。

 

(2)保険金の変動

①死亡・高度障害保険金の変動

変動保険金額の計算……契約ごとに毎月未時点で計算した積立金と、基本保険金額にもとづく予定責任準備金との差額(超過資産)によって計算されている。
この変動保険金額は、翌月1日(月単位の契約応当日)に反映される。

②満期保険金……変額保険(有期型)は、満期日における積立金額を満期保険金として支払う。

③特約による保険金・給付金……定期保険特約および災害・疾病関係特約などにもとづく保険金や給付金は一定であり、変動しない

 

(3)最低保証

・変額保険は、本来の生命保険としての死亡保障機能を確保するために、死亡・高度障害保険金については、基本保険金額を保証している。

・予定利率を超える運用実績により変動保険金額がプラスの場合……死亡・高度障害保険金額は基本保険金額を上回る

・予定利率を下回る運用実績により変動保険金額がマイナスの場合……死亡・高度障害保険金額は基本保険金額が保証される。

満期保険金・解約返戻金については、特別勘定資産の運用実績によってマイナスになった場合の最低保証はない

 

5.剰余金と配当金

(1)剰余金と配当金

◆剰余金の利源
・定額保険の場合…死差益、利差益、費差益の「剰余金の3利源」
・変額保険の場合…剰余金の利源は死差益、費差益に限られる

◆配当金の割り当て
・毎年度末の決算日に、契約してから1年を超えている契約に対し、その所定割合が配当金として割り当てられる。

・特別配当…変額保険には特別配当はない

 

(2)配当金支払方法

・配当金は、契約後3年目以降の毎契約応当日から第6月日の未まで生命保険会社所定の利率により運用したうえで積立金に充当し、第7月日の変動保険金額の計算に繰り入れられる。

・配当金の引き出しはできない。

・配当金のあるタイプ(有配当保険)と、配当金のないタイプ(無配当保険)がある。

 

6.変額個人年金保険と特別勘定

(1)変額個人年金保険の特徴

・変額個人年金保険とは……国内外の株式や債券などの有価証券を中心に運用する 資産運用目的の性格が強い保険で、年金額が運用次第で大きく増える可能性がある一方で、年金支払総額が払込保険料総額を割り込むリスクもある。

・複数の特別勘定から契約者が選択……一般に、株式や債券など運用対象の異なる複数の特別勘定の中から、契約時に契約者が選択する。契約後も経済環境や運用状況を確認しながら、他の特別勘定へ積立金を移動したり、組み入れ割合を変更したりすることが可能である。

変額個人年金保険のメリット……投資信託に似ているといわれるが、変額個人年金保険には、生命保険料控除や運用収益の課税繰り延べ、死亡給付金の相続税の非課税枠などの投資信託にはない特徴がある。

 

(2)変額個人年金保険の仕組み

・年金額……積立金は、契約後から年金支払開始までの期間中、契約者が選択した特別勘定の運用実績にもとづき変動し、年金支払開始日の前日の積立金(年金原資)により、年金額が確定する。

・死亡給付金……年金支払開始前に被保険者が死亡した場合は、死亡日の積立金額 や払込保険料総額などにより算出された死亡給付金が支払われる。

・解約……年金支払開始日前の解約は可能だが、年金支払開始日以降の解約はできない解約返戻金は特別勘定の運用実績により計算され、毎日変動し最低保証はない

 

(3)変額個人年金保険の商品内容

①特別勘定の数

運用対象の異なる複数の特別勘定の中から契約者が選択するタイプが一般的だが、特別勘定が1つだけのタイプもある。

持別勘定が複数のタイプの場合、他の特別勘定への変更や、複数の各特別勘定に繰り入れる資金の比率を指定・変更することができる。この手続きは「スイッチング」と呼ばれ、所定の回数までは手数料が無料となっているのが一般的である。

②年金支払開始後の運用

年金支払開始後は積立金を一般勘定に移すタイプが一般的である。この場合、年金支払開始時に年金額が確定し、毎年受け取る基本年金額は一定となる。

年金支払開始後も引き続き、特別勘定で運用するタイプもある。
この場合、毎年受け取る年金額は「基本年金額 ± 変動年金額」となる。

③年金額(年金原資)の最低保証
年金額は、運用実績にもとづく年金支払開始日前日の積立金(年金原資)によって決まる。
年金額や年金原資に最低保証がない場合と、一定額を保証する場合がある。

④死亡給付金の最低保証
年金支払開始前に被保険者が死亡した場合に支払われる死亡給付金の額は、「死亡日の積立金額または払込保険料総額(最低保証額)のいずれか大きい金額」というタイプが一般的である。




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