赤字黒太字共に変額保険販売資格試験頻出ですが、テスト直前は赤字部分の抜け漏れを必ずチェックしてください。

 

1.変額保険の特性を生かした販売

●長期的判断が必要……変額保険では、長期的な収益性を追求する資産運用を原則としている。したがって、お客さまには契約を長期にわたって継続していただくことはもちろん、運用実績についても長期的に判断していただくことが重要である。

●募集にあたって……変額保険の特性を正確に説明し、お客さまの理解を得たうえでニーズに対応した販売に努めることが大切である。

2.お客さま意向の把握と正しい情報提供

(1)販売に際しての意向把握と情報提供

販売担当者は、お客さまの知識・経験・財産の状況等の情報を収集し、どのような契約内容を望んでいるかといった意向把握に努め、お客さまに対し保険加入に必要な正しい情報を提供するとともに、お客さま意向に合った商品をおすすめする必要がある。

(2) 「契約締結前交付書面」「ご契約のしおりー定款・約款」「特に重要なお知らせ」等の交付

・募集時の注意……契約の申込みを受けるときには必ず契約者に手渡して 重要な事項を説明し、納得していただいたうえで申込書等の所定の箇所に契約者の受領印を押印していただく。また、これらの書類は、お客さまがいつでも確認できるよう、保険証券等とともに保管していただくよう説明する。

販売に際してお客さまに必ず確認していただく5つの重要な事項

①保険金額の増減と基本保険金額(最低保証額)
保険金額は毎月変動する。なお、死亡・高度障害保険金額については基本保険金額が保証される。

②特別勘定の資産運用方針
国内・外の株式、公社債、貸付金などを運用対象に分散投資を図り、特別勘定資産の着実な成長と長期的な観点に立った収益の 確保を目指し運用する。

③特別勘定資産の評価
資産の評価は毎日行い、その実績を積立金に反映する。

④モデルにもとづく試算例
保険金などについては、モデルにもとづく試算例で具体的に説明する。

⑤満期保険金額・受取年金年額および解約返戻金額の非保証
資産運用の成果 もリスクも契約者に帰属する(自己責任原則)。
原則として、満期保険金額・受取年金年額および解約返戻金額に最低保証はない。ただし、保険種類や商品のタイプによっては、最低保証を設けている場合がある。

(3)お客さま意向の確認

お客さまが保険加入を決断し、契約の申込みをいただく際には、事前の意向把握や提案内容の説明・修正等を通じて決定した保険商品の申込内容が、最終的にお客さま意向に合致したものになっていることを、「意向確認書面」によってお客さま自身で確認していただく。

(4)契約後の情報提供 ・定期的な情報提供
契約後、生命保険会社は、契約者に対し定期的に契約内容および決算内容についての情報提供を行っている。具体的には、毎年の契約応当日にあわせて通知する「加入契約現況」や、事業年度終了後に通知する「業績のお知らせ」「○○生命の現況」などである。




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